歴史を精神分析する 岸田秀
日本は、自閉的共同体の集まり。
唐という大帝国の脅威に対抗するため、豪族がそれぞれの自閉的共同体のまま、
軍事的、思想的統一がないままに、国家らしい形にまとまった。その象徴が天皇。
複数の自閉的共同体があつまって、日本という大きな共同体になっている
和を重んじるのは、共通理念、価値がないため、争いが起きた時、対立点を明確にして共通利点を足場に解決することができないため。
日本軍部、日本の官僚組織も同様
自己の共同体を維持することが目的でそのため、日本がどうなるかは考えが及ばない。