2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

高度成長 武田晴人

日本の独立は、アメリカの対アジア・太平洋地域の戦略の一環として成し遂げられた もの。中国脅威論(米国)から、日華平和条約を結んだ相手は国民政府(台湾)だった。 高度成長の成長率目標は5%。生産性改善による失業を吸収するほどの成長としてはこの…

仕事と日本人 武田晴人

新自由主義:豊かさ追及のため何よりも経済成長が必要という考え方 市場原理主義、市場至上主義 自由と労働は対局の概念として定着した。 古くはギリシャ時代の奴隷制のもとで労働は人間活動の基本的な要素としてはとらえられなかった。また、キリスト教の教…

脱・成長神話 武田晴人

1960年以降GDPの成長が続く一方、生活満足度はあがっていない 日本以外の先進国も同様 アダムスミスやJSミルは、所得の増大がいずれ意味をなさなくなる(成長が幸福につながらなくなる閾値がある)と予測していた (ベンサムの)最大多数の最大幸福、の解決…

歴史を精神分析する 岸田秀

日本は、自閉的共同体の集まり。 唐という大帝国の脅威に対抗するため、豪族がそれぞれの自閉的共同体のまま、 軍事的、思想的統一がないままに、国家らしい形にまとまった。その象徴が天皇。 複数の自閉的共同体があつまって、日本という大きな共同体になっ…

日本開国 渡辺惣樹

1853年ペリー来航、翌年大艦隊を率いて浦賀に再来航し、日米和親条約を結ぶ。 その2年後、タウンゼント・ハリスが来日したときは、通訳がついただけで護衛兵士もおらず、孤独に通商条約締結を進めていった。 著者の問題意識はこの差にあった。 アメリカ…