幕末史 半藤一利

薩長史観

幕末のギリギリの段階で薩長は暴力にすぎなかった。

 

戊辰戦争は、国策が、開国として一致したのに、徳川側に無理な要求をして戦争に持ち込んだ。

維新とは革命だった。

次にどんな国家を建設するのか青写真もなく、権力闘争が10年程度続いた。

大久保が、薩長を優遇し政府主要ポストを占めて、公私混同し党派的不公平として人材流出していった。

最後は、西郷と大久保利通の私闘だった。西郷は毛沢東と同様古代的道徳主義の革命家、大久保は、超合理主義国家建設と秩序を目指していた。